プラスティックワールド
昨日蝉の幼虫が地面から出て成虫になるにあたってのプロセスの途中で息絶えているのを見た。
何年もの間土の中で外の世界に憧れていただろうに。
たとえ成虫になって生きれる期間が二週間だろうと。
生命を尊く感じた瞬間だった。
…
なんて思うわけねー!
クソして死ね!
蝉なんか絶滅すればいいんだ!
どーも蝉が死ぬほど嫌いなオモトです。
ここまで蝉が嫌いだと逆に心配になる。
例えば自分に娘が出来たとしよう。
彼女すらいねーのにそんな事考えてんじゃねーよこのチンカス!
って突っ込みたいのもわかるが男は、もしも自分に娘が出来た時の話、が好きだからまぁおとなしく聞け。
目に入れても痛くないどころか、尿道に入れても痛くないほどかわいい娘がいたとしよう。
気付けば娘も大きくなって、喋るどころかもう歩き回るようになっている。
ついこの前まで俺のタマキンの中にいたっていうのに。
時の流れは止まる事なく無情の早さで過ぎていく。
ある日の夕方、駅の近くまで娘と手を繋ぎ、買い物にいった。
もう夕方の5時だというのに日が長くなったせいで外はまだ明るい。
天気予報では今週末で梅雨も終わり本格的な夏が始まると言っていた。
家路までの帰り道、途中の公園の横を通った瞬間娘は僕の手から離れブランコに向かって一直線に走り始めた。
僕はブランコに嫉妬しつつも公園に入りブランコ近くのベンチに腰をかけた。
タバコに火を着け、先週の出来事を思い出していた。
ほわんほわんほわ~ん
OL「課長!抱いて下さい!」
俺「おいおい急にどうしたっていうんだよ!
そもそも俺早濡だからセックスしてもつまんねーよ!?」
OL「会社に入ってからずっと課長の事好きだったんです…
でも奥さんも子供さんもいらっしゃるんですよね…
ごめんなさい…ちょっと酔っちゃって…」
俺「そうだな…ごめんな。
…
ん?!てか君巨乳だね!?
セックスしよう!いや、させてくれ!なんならおっぱい揉ませてくれるだけでいい!」
パパ…
パパ… パパ…
パパ!
はっと気付くと娘が目の前にいた。
「ごめんごめんパパぼーっとしてたよ、ハッハッハー」
その時俺は何か嫌な予感がした、この円満過ぎる親子の空間に何か異質な物が入り込んでいると。
娘の手に何かがいる。
そして娘はその手に持った物を私に見せて自慢してきた。
「みて!蝉さん捕まえたの!」
その瞬間俺はロケットスタートを行いベンチから脱出。
瞬時に娘から50mほど離れる事に成功する。
既に半泣きな俺。
娘に、蝉を捨てろと言うが彼女は断固拒否。
その瞬間からさっきまであんなにかわいかった娘がウンコの塊にしか見えなくなってしまった。
そして娘が蝉を手にもったまま私に近付いてくる。
そこで僕のとった行動は、
娘からの逃避。
即座に公園を出て偶然前を通ったタクシーに乗り込み、
「とりあえず出してくれ!」
といい家まで先に帰ってしまった。
この事が原因で父親の威厳というものを完全に亡くし、あの時から10年経った今では娘と洗濯物も分けられ、風呂の湯もいちいち入れ替えなくてはならなくなってしまった。
その時から妻までも私に対しても冷たくなった。
自分の家なのに帰るのが憂鬱でしょうがない。
なのでいつも会社帰りに巨乳専門風俗店に通ってしまっている男になっている。
オモトショウ48歳の夏。
完。
って多分蝉のせいでこんなんなっちゃうんだよ俺。
ヤダヤダ。
昨日は完全に快晴でしたね。
あぁ…そういや俺夏大嫌いだったんだ…ってことを再確認出来ました。
こんな日は野島とかで釣りでもして発泡酒でも飲んでぼーっとしてたかったですね。
まぁ釣り竿も持ってませんが。
お酒が飲みたいです。
最近気付いたけど俺もうここ2ヶ月位毎日酒飲んでるな。
宮内に前に教えてもらった野毛にあるフライ屋っていう立ち飲み屋のせいだ。
もうそこが美味くてしょうがない。
今日も行ってしまおう。